ファイザー日本法人は、新型コロナウイルスワクチンの保存要件を変更する手続きを始めた。医療用冷蔵庫で最大1カ月保存できるようにする。製剤の安定性試験結果を厚生労働省に提出し、添付文書を改訂するかたちで変更する。変更されれば、ワクチン接種体制を一段と柔軟に運用できそうだ。

 これまでの医療用冷蔵庫(2~8度C)での承認された保存期間は最大5日だが、1カ月保存可能にする。欧米でも同様の変更手続きを行い、このほど承認された。6日以上の保存には冷凍庫が必要だったが、冷蔵庫だけでも管理しやすくなる。

 冷凍庫の保存方法は変わらない見通し。長期間の保存や長距離輸送には特殊な超低温冷凍庫(マイナス90~マイナス60度C)が必要で、一般的な冷凍庫(マイナス20度C)は最大2週間保存できる。

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