近年、海洋プラスチックごみ問題や廃プラスチックの輸出規制などプラスチック廃棄物を取り巻く環境が厳しくなっている。国内においては2019年にプラスチックの資源循環を総合的に推進するための「プラスチック資源循環戦略」が策定され、ワンウェイプラスチック製容器包装・製品の使用・廃棄削減を目的としたレジ袋有料化が義務化された。プラスチックは軽くて丈夫、さびや腐食に強い、衛生的で密封性が高い-といった優れた特性を有しており、すでにわれわれの暮らしにとって不可欠な存在となっている。こうしたプラスチックの利点を享受しつつ地球環境への負荷低減を図るため、これまで使用ずみプラスチックのリサイクル技術が開発・実用化されてきた。世界的に環境意識が高まるなか、プラスチック製品の原料に再生するマテリアルリサイクルや、化学原料に再生するケミカルリサイクルのさらなる高度化に向けた取り組みが活発化している。続きは本紙で

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

環境・規制・行政の最新記事もっと見る