【上海=石田亮】香港特別行政区政府と香港貿易発展局(HKTDC)は11月24日、共同でアジア・グローバルヘルス・サミット(ASGH)を初めて開催する。香港や世界中の政府高官、影響力を持った医療とヘルスケアの専門家、投資家らが一堂に会する。バイオテクノロジー、デジタルヘルス、医療機器・医薬品などの最新動向に焦点を当てたテーマ別セッションなどが行われる。同サミットを主催するHKTDCのベンジャミン・ヤウ日本首席代表に中国、香港におけるヘルスケア市場について話を聞いた。

▼…中国、香港のヘルスケア市場の伸びしろについて教えてください。

 「世界のヘルスケア市場は、2024年までの期間、年平均4%増加すると見込まれている。アジアでは24年までにヘルスケア支出は4兆ドル(約440兆円)を超えるという予測もあり、成長市場だ」

 「中国に目を向けると、1人当たりの医療支出は約1300ドルで、トップ8カ国平均の7000ドルと比較すると、まだまだ低く、伸びしろは十分にある。医療クオリティの面でも、医療先進国と比べると低い水準だ。今後はアプリやデジタル技術を活用し、データを収集するようなサービスの普及が予想される。香港でも日本と同じく高齢化が進行している。35年には人口の3分の1が高齢者になるという予測もあり、リハビリ、ホームケアなどの分野で堅実な成長をみせるだろう」

▼…一国二制度の下で、中国大陸との関わりは。続きは本紙で

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