ベンゼンの世界需要が2021年に5000万トン台に回復しそうだ。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大にともなう経済活動の停滞によって前年割れを余儀なくされたが、今年は年初から中国で耐久消費財の生産が軒並みコロナ禍前の19年を上回る水準まで拡大。ナフサとの価格差は昨夏に1トン当たり10ドルを下回る水準まで悪化したが、今年は400ドルを超える局面もみられるなど著しく改善した。誘導品はスチレンモノマー(SM)をはじめ、フェノール、シクロヘキサン、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)など。末端製品には自動車、家電、建材、衣料などがあり、日常生活に欠かせない製品が多いことから世界需要は今後も安定的な成長が見込まれる。続きは本紙で

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

市況の最新記事もっと見る