ペプチドリームは、関連会社が開発する新型コロナウイルス感染症治療薬候補「PA-001」の非臨床試験が完了し、年明けにも最初の臨床試験を始めると発表した。ペプチドリームが見いだした特殊環状ペプチドを使う治療薬候補。変異株にも有効で、他のコロナ治療薬との併用効果がある可能性も確認した。

 PA-001は、コロナウイルスのスパイクたんぱく質に結合する特殊環状ペプチド。ペプチドリームが創製し、コロナ治療薬開発のための新会社ペプチエイドが開発を引き継いでいる。今年3月から非臨床試験を実施し、ヒトでの臨床試験に進めるためのデータが出揃った。これまでの主な変異株にも高い抗ウイルス活性があることや、他のコロナ治療薬と併用すると相乗効果があることも確認した。

 まず臨床研究としてヒトでの有効性や安全性を検証する。今月中にも臨床研究の審査委員会への申請を完了し、来年1月には研究を始める計画。

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