日本メナード化粧品は新型コロナウイルスの流行にともなう生活様式の変化で、肌や生活にどのような影響が生じているかを調査した。マスクの着用により、「かゆみ」や「乾燥・カサつき」といった肌悩みが発生。実際にマスクを長時間着用した場合の変化を測定すると、マスクが頬に接触する部位でうるおいの低下や赤みの増加という結果が得られた。「ウィズコロナ」のなかで健康な肌を維持するためには、肌へのうるおいを補給するスキンケアの重要性が増すとみている。

 調査ではまず、10~80代の女性約1400人を対象にウェブアンケートを実施。新型コロナウイルスの影響で生じた変化を尋ねると、「マスクの使用頻度」「スマホやPCの利用」「ストレスを感じる」といった項目が増加していた。マスク着用による肌悩みについても尋ねると、「ベタつき」「かゆみ」「乾燥・カサつき」「ニキビ・吹き出物」といった不調を感じていることが分かった。

 そこで女性12人を対象に、マスクを長時間(5~6時間)着用した場合の肌変化を調べた。頬上部(マスクの端が接触する部位)と頬下部(マスクで覆われる部位)において、赤み指標の「ヘモグロビン平均レベル」とうるおい指標の「角質水分量」を測定。着用5~6時間後に頬下部では有意差はみられなかったが、頬上部ではうるおいが低下し、赤みが増していた。

 結果を踏まえ、マスクを着用していても肌は保湿されず、逆にマスクが接触する部位では乾燥しやすく、炎症による赤みが生じやすいとした。

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