米モデルナは26日、オミクロン株に対応した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を始めたと発表した。既存モデルナ製ワクチンを2~3回接種した人に1回追加接種した場合の安全性や免疫反応などを評価する。

 オミクロン株に特化したコロナワクチン「mRNA-1273.529」を開発し、米国で第2相臨床試験(P2)を開始した。18歳以上の約600人を対象に行い、安全性や忍容性、免疫原性を評価する。既存のモデルナ製コロナワクチンの初回免疫(2回接種完了)から6カ月、3回目接種から3カ月以上経過した人を対象に、オミクロン特化ワクチンを1回接種する。

 既存ワクチンのオミクロン株に対する抗体価データも論文発表した。3回目接種から6カ月後のオミクロン株に対する中和抗体価は84%減少し、オリジナル株の56%減よりも急速に中和活性が低下する可能性が示された。

 オミクロン特化ワクチンの開発では、米ファイザーと独ビオンテックも25日に臨床試験の開始を発表している。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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