米モデルナと米国立衛生研究所(NIH)は15日、新型コロナウイルスに対するワクチン「mRNA-1273」の第1相臨床試験(P1試験)の中間結果を発表した。45例すべての被験者で中和抗体が確認され、抗体価は回復患者より2~4倍に上昇した。モデルナは今月末にP3試験を始める予定。

 被験者は18~55歳の健康成人で、2回の接種後に全症例で免疫応答があり、回復患者(回復期血清)を上回る中和活性が認められた。P3試験で適用する用量設定(100マイクログラム)のグループでは、抗体価が回復期血清より2~4倍以上高かった。

 安全性では倦怠感(100マイクログラム群の8割)、寒気(同)、頭痛(6割)などの副反応が報告された。試験データは医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に論文掲載された。

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