リケンテクノスは、抗ウイルスフィルム「RIKEGUARD FILM(リケガードフィルム)」を新たに上市する。このうち「RIVEX(リベックス)」グレードは、抗菌・抗ウイルス性、安全性を認証するSIAAマークを取得した世界初のウインドーフィルム。社会的ニーズの高まる抗ウイルス機能に対し、日常生活のなかでの感染リスク軽減が可能となることを訴求し、病院や学校、介護施設、食品ケースなどのウインドー面、モバイル端末のディスプレイ表面向けなどに提案する。
 リケガードフィルムのリベックスグレードは、独自のコーティング技術を応用することで高い透明性を持たせつつ、フィルム表面の特定のウイルスの数を大幅に減少させられる機能性フィルム。細菌の増殖割合も従来品に比べて100分の1以下とした。耐傷つき性や99%以上の紫外線カット機能も備え、病院や学校の窓、タッチパネル、案内板、電車の窓など多様な用途に使用できる。さらに表面の硬度を鉛筆硬度で3H(1000グラム荷重)まで高めたモバイル製品向けの「REPTY(リプティ)」グレードでもSIAAマークの取得を準備中。
 SIAAを取得するには、抗ウイルス・抗菌処理していない従来製品と比較し菌の増殖割合が100分の1以下である必要がある。昨今、抗ウイルス製品に対する社会的ニーズが高まっている。主要な感染経路として接触感染が挙げられるが、多くはウイルス付着物に手で触れた後に口や鼻などを触ることで感染するとされており、ウイルスに触れるリスクを減らすことが重要となっている。一方、さまざまなものに触れないことには限界がある。なかでもスマートフォンはいまや生活必需品となり毎日触ることが当たり前だが、表面には目に見えない菌やウイルスが多く、「スマートフォン表面にはトイレの18倍も細菌が存在する」という米国の研究データもある。公共施設のタッチパネルなどは不特定多数の人が触るため、感染リスクはさらに高いといえる。

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