スーパーやドラッグストアをめぐり、マスクやトイレットペーパーが売り切れたり入荷したりというニュースが世間を席巻している。安全・健康な生活に欠かせぬアイテムの在庫状況に無関心でいられないのは当然だ。やや心配しすぎの感は否めないにしても▼これらの店々などで、7月からレジ袋の有料化が義務付けられる。それに先駆け4月から、イオングループやマツモトキヨシなど有料化に踏み切る企業が相次ぐ。とくにイオンの場合、傘下には小型スーパー、ドラッグストア、コンビニなど膨大な店舗網を抱えるから、このインパクトは大きい▼スーパーではあたりまえに数円のレジ袋代を払っていた人も、ドラッグストアやコンビニでも払うとなると最初はやはり戸惑いそうだ。有料化の時期が店によって違うことによる混乱もあるだろう。消費者だけでなくレジで働く店員のストレスも小さくはないはずだ▼コンパクトに薄く折り畳める買い物袋も続々オンラインストアなどに出始めている。ファッション性も徐々に高まってきているようで、レジ袋の使用が減っていくのは時代の流れだろう。とはいえ、思ったほどには街で見かけることのない日傘男子の例もある。マイ手提げ袋が男子に普及するのはそう簡単ではないかもしれないとも思うが、それは心配しすぎか。(20・3・11)

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