三井化学は29日、同社製品のヨウ素系抗菌・抗カビ剤について、新型コロナウイルスなどに対する抗ウイルス効果を確認したと発表した。水溶液タイプで、木材や樹脂、繊維などに塗布して抗ウイルス性を付与でき、用途開拓を進めている。

 抗ウイルス効果を確認したのは、ヨウ素系抗菌・抗カビ剤「ヨートルシリーズ」。水溶液タイプはシクロケムバイオ(神戸市)と共同開発し、抗菌性や耐熱性、耐候性などを高めた。細胞を用いた感染試験で、新型コロナウイルス数を2時間で99%減らすことができた。

 インフルエンザに対しては、従来品の粉末タイプも含めてウイルス数を2時間で99%減らせ、水溶液タイプは10分で99・99%減らすことができた。

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