【上海=但田洋平】中国の工業部門の業績回復が鮮明となっている。化学原料および製品製造業の付加価値額は1~10月累計で前年同期比2・3%増となり、9月までと比べ伸び幅は0・6ポイント拡大。ゴム・プラスチック製品業も同0・6%増加し、累計で今年初めて前年を超えた。主要製品の10月の生産量はエチレンが前年同月比16・5%増の202万トン、カ性ソーダは同11・2%増の316万トン、化学繊維は同3・7%増の561万トン、原油処理量は同2・6%増の5982万トン。「秋以降、自動車や家電分野で樹脂の明らかな需要回復を感じる」(化学メーカー幹部)と化学企業に追い風が吹き始めた一方、スマートフォン出荷減など不安要素もくすぶる。続きは本紙で

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