【青島(山東省)=石田亮】中国の石油・化学産業全体の2021年上期(1~6月)の利益総額(営業利益ベース)は、石油精製、化学部門が牽引し、コロナ禍からのV字回復をみせ、前年同期比335・5%増の6131億元(約10兆3677億円)となった。上期の利益率は9・15%で、13・5期間中の最高値6・77%を大きく上回った。下期も旺盛な需要が続けば、今期の利益は1・2兆元を突破し、過去最高となる見通し。一方で中国石油・化学工業連合会(CPCIF)の李寿生会長は上期の成長率は低迷した前期からの反動が大きいとし、「今年下期は巡航速度に落ち着くのではないか。昨年とは真逆の『前高後低』傾向になる可能性がある」との見方を示す。

市況の最新記事もっと見る