中外製薬は11日、抗体カクテル療法「ロナプリーブ」について新型コロナウイルス感染症予防薬および無症状者への治療薬として適応拡大申請を行ったと発表した。医療現場からの根強いニーズがある皮下投与での用法追加も同時申請し、特例承認の適用を希望した。コロナ禍収束の見通しが立たないなか、患者の状態や医療提供体制に応じたかたちで使いやすくする。

 濃厚接触者を対象に行った海外での第3相臨床試験(P3)の結果と、投与量などの検討を目的とした海外P2と日本人を対象とした国内P1の成績に基づき、同日付で厚生労働省に申請した。投与によって無症状者の進行リスクを31%減少できたとしている。ロナプリーブは、7月に同感染症薬として特例承認を受けている。軽症・中等症の患者が対象だが、点滴による投与だけとなっていた。

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