仏サノフィは、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンを一部製造すると発表した。バイアル充填などの製剤化を受託する。米国の工場で9月にも始める。サノフィ自身もコロナワクチンを開発しているが、実用化は今年下期以降になる見込みのため、まずは他社の商用製造を支援する。

 米ニュージャージー州にあるサノフィの工場で、モデルナ製コロナワクチンの充填など製剤化を行う契約を結んだ。9月にも製造を開始し、最大2億回分を供給する。日本向けの同ワクチンは欧州で製造予定であるため、サノフィの製造支援による直接的な影響はないとみられる。欧州ではCMO(医薬品製造支援)大手のスイス・ロンザ、スペインROVIが受託製造している。

 サノフィが他社のワクチン製造に協力するのは3つ目。米ファイザー・独ビオンテック製を欧州向けに1億2500万回分、米ジョンソン・エンド・ジョンソン製を毎月1200万回分製造することを発表している。いずれもバイアル充填など製剤化の工程を請け負う。

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