伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Idein(東京都千代田区)と共同で汎用的なIoTデバイスを利用した体温検知AIデバイスの販売を開始した。AIによる顔認識機能と表面温度の測定機能をあわせ持つデバイスで、大掛かりな設置工事が不要。最小50デバイスから販売を行い、初年度200社への提供を目指す。

 このデバイスは企業の受付や物流施設の出入り口など人の出入りが行われる場所に設置し、発熱の疑いのある人のスクリーニングを行うもの。来訪者が同デバイスの前で数秒間静止すると、非接触で体表面温度の計測を行う。AIによる顔認識の機能も備えているため、受付担当者や警備担当者などが条件に該当する人物を容易に識別し特定できる。同デバイスにより発熱の疑いを早めに検知し、適切な対応を通して感染拡大の防止につなげることができる。

 現在、デバイスの場所や対象者の画像データなどの検知情報を集約するクラウド型の管理システムを開発している。メールなどで通知を行うことでオフィスの出入り口を含め警備担当者が不在の場所にも設置が可能となり、今年夏からの提供を予定している。

 両社は今後も共同で、新型コロナウイルス感染症を中心とした感染症の拡大防止につながるAI/IoTシステムの開発と普及を推進していく。

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