住友ベークライトは、環境対応型の低VOC(揮発性有機化合物)フェノール樹脂シートを開発した。レゾール型フェノール樹脂を変性してほぼ未硬化状態であるBステージのシートとすることで、接着剤用途や複合材料への含浸用途において作業環境を大きく改善するとともに、保存安定性も劇的に向上、作業時のムラの発生を抑え、接着強度も高める。高温の熱処理を経てもほとんど強度低下しない。溶液系の樹脂に対して有機溶媒の含有量は10分の1以下で、中国でVOC規制が強化されるなど世界的に作業環境改善要求は強まる傾向にあり、需要家からの関心も強いという。まずは2025年に1億~2億円を販売し、そこから大きく市場を広げていく。続きは本紙で

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