住友化学の岩田圭一社長は28日、経営戦略説明会を開き、短期の不透明な情勢を乗り越え中長期に成長する意志を示した。2020年度は石油化学品の市況悪化、医薬の大型提携の先行投資負担に加え、新型コロナウイルスの影響が重なり、コア営業利益で200億~500億円減益を予想する。中期経営計画目標の21年度コア営業利益2800億円は「極めて達成が困難」とした。しかし中期的には、南米を中心とする農薬事業拡大、医薬の新製品群、情報電子やエネルギー・機能材料の新製品群の3つを成長ドライバーに「次期中計の24年度に利益目標を達成するべく体制を整え直す」と述べた。また力を注ぐケミカルリサイクルでは「ごみをメタノールに高効率に変換する技術の開発を始めた」と明かし、持続可能な社会の実現に貢献していく方針を改めて強調した。(渡邉康広)続きはこちら

会見する岩田社長

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