化学大手8社の2021年度上期(4~9月)決算が出揃った。営業利益合計(国際会計基準の三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学はコア営業利益)は半期として過去最高となり、コロナ禍にあえいだ前年同期の2倍強に達した。石油化学製品の市況高騰が大きく寄与し、半導体材料なども利益を押し上げた。ただ下期は原燃料価格高騰、半導体不足による自動車減産、中国電力制限、石化市況の一段落などを織り込んだ慎重姿勢が目立つ。8社の通期予想の合計は4年ぶりに過去最高を塗り替える計算だが、下期は石化市況高騰という特殊要因が目減りし、真の実力が試されそうだ。【関連記事2面】続きは本紙で

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