厚生労働省は27日、新型コロナウイルスの医療用抗原検査キットの薬局販売を解禁すると発表した。同感染症に関する特例措置で同日付から実施する。軽い症状を感じた際のセルフチェック需要などに対応するためで、薬局で手軽に入手可能とすることで、医療機関の早期受診につなげることが狙い。

 販売には薬剤師による指導に加え、内容理解の確認や署名などが必要。検査の性質上、無症状の感染者ではウイルス量によって陰性と判定されることがあるため、陰性の場合でも感染対策の継続を求める。確定診断に用いることは推奨しない。

 今月14日付承認分を含めると、27日時点で薬事承認されているのは富士レビオなど15社18品目。政府が制度設計を進める「ワクチン・検査パッケージ」に陰性証明として導入するかは内閣官房を中心に検討していく。

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