厚生労働省は7日、新型コロナウイルス感染症治療薬実用化支援事業の対象として、新たにアストラゼネカ(AZ)、塩野義製薬、富士フイルム富山化学の3社を選んだと発表した。これにより、3社には申請に基づいて具体的な額を決定し、補助金を交付する。世界各国・地域で開発の進む同治療薬の日本での治験を通じ、国内での早期供給・実用化を促すのが狙い。

 具体的にはAZの抗体医薬品「AZD7442」、塩野義の経口剤「S-217622」、富士フイルム富山化学の抗ウイルス薬「アビガン」。6件の応募があった。厚労省は春にも同様の支援事業を行っており、中外製薬の抗体カクテル療法など4社7品目を対象に選定していた。その後、開発中止となった品目もあったため、二次公募を行っていた。

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