後藤茂之厚生労働相は22日の閣議後会見で、緊急承認が見送られた塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症経口治療薬「ゾコーバ」について、19日に「100万人分の購入契約を締結した」ことを明らかにした。今後、「第3相臨床試験(P3)の結果などが得られたら改めて薬食審で審議して欲しい」と語った。

 新型コロナウイルス感染症薬をめぐっては、米ファイザーやMSDなど複数の治療薬が現在流通している。ゾコーバは、国産初の治療薬として注目が高まっているが、専門家らによる20日の合同部会では有効性の判断ができないことなどを理由に継続審議となった。後藤厚労相は、「承認が前提だが、適用されれば治療選択肢がさらに広がる」と期待感を表した。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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