厚生労働省は、2020年度第3次補正予算案に、新型コロナウイルスワクチン接種体制などの整備として5798億円を計上した。医療機関などによる実施経費のほか、接種に必要なシリンジ・注射針の確保にあてる。PCRを始めとした検査体制のさらなる充実では672億円。また、医薬品安定確保のための原薬国産化については、従来と同じく30億円とした。

 ワクチン・治療薬の開発・安全性の確保としては1606億円を示した。国産ワクチンへの大規模臨床試験への支援、生体試料やゲノム情報などの統合解析の推進、回復者血漿の確保体制整備などが主な内容。今後、供給を受ける予定の新型コロナウイルスワクチン代に関しては9月の予備費で確保している。

 同省全体としては4兆7330億円となった。「新型コロナウイルス感染症の拡大防止策」「ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現」「防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保」の3本柱で構成している。第1次から第3次にかけての合計金額は10兆円を超す見通しだ。

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