厚生労働省は9日、ファイザーの新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」の副反応調査で、接種後にアナフィラキシー(重いアレルギー反応)として報告された副反応疑いが今月4日時点で計350件(約110万回接種中)あったと発表した。うち専門家による評価で、国際的な評価基準(ブライトン分類レベル)でアナフィラキシーとして認定されたのは79件だった。接種100万回当たり約70件の頻度で、いぜんとして海外より高い傾向だった(米国は同5件)。

 接種後の死亡例は計6例。いずれもワクチンとの因果関係はないか、情報不足などにより「評価不能」とした。同日開催した専門家らによる評価部会は、この報告を受けて「安全性について重大な懸念は認められず、ワクチンの現状の取り扱いを変更する必要性はない」と結論づけた。

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