企業業績に回復がみられるものの、世界はなおも大きな不確実性に覆われている。新型コロナウイルス感染症との戦いに出口はみえず、米国での政権交代によって米中対立が緩和する可能性は低い。こうしたなか、ビジネスマンの教養として地政学の重要性が高まっていると説く国際地政学研究所上席研究員の奥山真司氏に、国際社会の動向やビジネスマンのあり方などを聞いた。

 ▼地政学とは。

 「地理をベースとした国家戦略論だ。国家が安全保障と繁栄を考える際の伝統的なアプローチで、大国であればどこも地政学的な見方を採用している。日本でいえば、海に囲まれていて、ホルムズ海峡やマラッカ海峡を通って石油を運んでいる。タンカーの寄港先も必要になる。そこから航行の自由の重要性や、友好な関係を築くべき相手、脅威などがみえてくる」

 ▼ビジネスマンに地政学が求められるのはなぜでしょうか。続きはこちら

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