この1年でいろいろ変わった。コロナ禍での2度目の春、自粛要請は続くが、緊張感は確実に緩んでいるようだ。桜が見頃の季節に1都3県の緊急事態宣言が解除され、1カ月後には大型連休も控える。またしばらく個々人の自粛頼りの日々が続くが、ダイエット後のリバウンドには十分注意が必要だ▼辿り着いた今現在のニューノーマルは、さらに形を変えながら最適解を追求していくだろう。毎年この時期に受ける人間ドックもそう。1年前もマスク、消毒など徹底されていたが、さらに受診者のリスク回避を考慮した対策が至るところに練られている。肺活量の測定が飛沫感染を避けるため中止だったのは仕方ないところ▼最大関門である胃カメラ。完全防備の担当者に導かれるままマスクを着用、なるほど真ん中に切れ目が入っており納得した。ただ、その切れ目を全開にしマウスピースを口にくわえての検査、どこまで感染防止に効果があるか疑問を感じながらも無事終了した▼先日、小・中・高の男子生徒が大人になったらなりたいものの1位が会社員という調査結果を目にした。女子も中高生は会社員だった。在宅勤務の定着で親の働く姿に触れる機会が増えたことが理由の一つと分析している。親が子供に与える影響が大きいのは生活様式が変わっても同じ。肝に銘じたい。(21・3・25)

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