大和紡績はこのほど、自社の高機能加工技術2点を用いた繊維素材で、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果を確認したと発表した。日本繊維製品品質技術センターで実施した「JIS L 1922 繊維製品の抗ウイルス性試験」で「アレルキャッチャー」は不織布(レーヨン50%、ポリエステル50%)で、「クリアフレッシュV」は編布(綿100%)で、ウイルス減少率99%以上を示した。

 「アレルキャッチャー」は信州大学、京都産業大学などと共同開発。フタロシアニンを繊維表面に特殊加工することで、消臭性、アレル物質吸着性、抗菌防臭、抗ウイルス性を発揮する。「クリアフレッシュV」は、欧米の安全認証を取得した無機系化合物の繊維表面への特殊加工によって、制菌性、抗ウイルス性を有する。

 いずれも特定のウイルスにおいて、外膜に変化を生じさせ、減少させることが分かっていたが今回、新型コロナへの効果を確認した。また、両技術ともに皮膚貼付試験や経口毒性試験などでも高い安全性を示している。

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