奥野製薬工業は、高付加価値品の市場開拓を加速する。今期、本社(大阪市)に新事業推進部を設置、次世代電動車やパワーエレクトロニクスといった戦略テーマを設定し、既存品の適用や新規品開発に取り組む。電動車向けには、無電解ニッケル/炭化ケイ素複合メッキ液「トップニコジットシリーズ」を開発した。モーターやインバーター用摺動部材での耐熱性および耐摩耗性向上が評価され受注を獲得した。パワーエレクトロニクス向けでは、低リン化と硫黄レスにより400度C下でもクラックが生じにくい無電解ニッケルメッキ薬品やロールtoロール用硫酸銅メッキ添加剤を開発。いずれも採用を前提とした顧客評価が進展することから、来期からの収益貢献を見込む。続きは本紙で

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