富士フイルム和光純薬は26日、新型コロナウイルス抗体検出研究用試薬「アキュラシード COVID-19 抗体」(写真)を発売したと発表した。中和活性との相関が高いIgG抗体を対象に、迅速に抗体価を測定できる。ワクチン投与によって得られる抗体価の研究をはじめ、さまざまな応用を見込む。

 発売したのは同社が手がける自動化学発光酵素免疫分析装置アキュラシードの専用試薬。これまでの抗体検査は複数種類の抗体を区別せず測定を行っていた。今回発売する試薬はその中のひとつでスパイクたんぱく質に結合するIgG抗体の抗体価について測定する。

 同社と藤田医科大学、国立感染症研究所は、スパイクたんぱく質に結合するIgG抗体の量が中和活性と高い相関にあることを明らかにしていた。今回の製品はその成果を生かし、実用化した。IgG抗体の抗体価を測定することで、中和活性との関連度がより深い測定ができるようになるとしている。

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