島津製作所は13日、子会社の島津テクノリサーチ(京都市中京区)が新型コロナウイルスPCR検査システム「京都モデル」の受託検査事業を開始したと発表した。下水検査で対象集団における感染状況を監視し、陽性反応がある場合にはヒト検査で感染者を特定する。高齢者施設、学校、宿泊施設などへサービスを提供していく。
 新型コロナ感染者の糞便には発症前からウイルスが存在。トイレ排水を調べることで、施設利用者を集団として捉えた監視が可能だ。定期的なモニタリングがクラスター発生防止に役立つ。
 下水PCR検査1回当たりの税別価格は7万円。別途サンプリング費用として数万円および交通費などの諸経費が発生する。島津テクノリサーチでは今後、変異株の検出などについても検討していく。

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