島津製作所はこのほど、下水とヒトの2階建てPCR検査システム「京都モデル」の特許を新型コロナウイルス検査用に無償開放すると発表した。参画する「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」の趣旨によるもので、個人、法人から申し込みの受け付けを開始した。

 同モデルは高齢者施設や病院などの下水(トイレ排水)を検査し、集団における感染者の有無を判断。陽性となれば、個別に検査して感染者を特定する。無症状感染者の把握や施設内感染の早期探知が実現できる。

 子会社の島津テクノリサーチが開発。これまで、京都市を中心に10以上の施設で、感染状況のモニタリングに対する有効性を確認してきた。島津製作所と島津テクノリサーチが2月にビジネスモデル特許などを取得している。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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