ファイン事業とライフ事業を中核にオンリーワン製品を供給する川研ファインケミカル。2025年の創立80周年に向けた長期計画「イノベーション80構想(I-80構想)」を基盤としたグローバル化にも力を注ぐなか、谷洋一社長に研究開発や製造拠点の投資計画などを聞いた。

 ▼ 今期(20年3月期)の見通しをお聞かせください。

 「事業全体としては、上期はほぼ計画通りに推移したものの、下期からは米中貿易摩擦や消費増税の影響などを受けやや鈍くなった。とくにライフ事業は化粧品・トイレタリー向けの中間原料がメインなので、インバウンド需要の減少や中国での越境EC(電子商取引)規制なども少なからずマイナス要因となった」
 「一方で化成品、医薬中間体、触媒、OEM(相手先ブランドによる生産)や機能材料を展開するファイン事業は、昨年の下期から化成品の一部電子材料分野は出荷が減少傾向にある。主力のアルミニウム化合物はインキクのゲル化剤が主用途だが、印刷市場の伸び悩みで新規用途の開拓も推し進めている。トータルでは前期並みの売上高は確保する見込み」

 ▼ 重点施策について。続きは本紙で

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