人は誰しも楽をしたいものだ。楽な仕事をし、快適な生活を送りたい。汗を流して歩かずに済むにはどうしたらいいか。行ったことのない外国へ短時間で行ってみたい。人類は文明を進化させ、自動車を飛行機を発明し、現代ではエレベーターやエスカレーターは当たり前だ▼便利になりすぎ、わざわざジムでジョギングし、栄養を取り過ぎて生活習慣病が蔓延ると、食事よりサプリメントを重視する始末。それでも人類は性懲りもなく、もっと便利なモノを発明し、飽くなき欲求を満たそうと新しいビジネスを次々に生み出そうとするであろう。そのうち不老不死の薬が発明されるかもしれない。このまま文明が進化し続ければ、何かが破綻するのではないか▼便利で快適な生活と引き換えに、自分たちの住む星を痛めつけている。欲求を満たすために化石資源を湯水のように使い、戦争や貧富の格差はなくならず、同じ人類同士で争いが絶えない。人類は幸せを手にすることはできるのだろうか▼便利さと快適さばかりを追求してきた歩みを立ち止まって見直し、文明の方向性を見直す必要があろう。便利で快適な生活を続けるのであれば、自ら傷つけた環境を再生し、無駄な争いを続けずに済む方策を、全人類の英知を結集して発明する。それが我々に課された挑戦である。（２１・７・１９）
食品値上げ「第三波」
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