欧州企業が相次いで年次株主総会の開催延期を発表している。新型コロナウイルスの感染拡大に対応した措置。
 化学関連企業では、クラリアント、独メルクとBASFが開催延期を決めた。クラリアントは3月30日に、メルクは4月24日に、BASFは4月30日にそれぞれ開催する予定だった。自動車関連ではダイムラーが4月1日に開催予定の総会を延期することを発表している。こうした企業以外にも開催を延期するケースが増えそうだ。
 現在の喫緊の課題は新型コロナウイルスの感染をスローダウンさせ、可能な限り封じ込めることであり、最優先にすることは社員と株主の健康と安全との判断が背景にある。またドイツの企業は総会を予定する州が一定以上の人が集まるイベントを禁止していることも理由だ。
 総会の延期によって配当に関わる決議もできないことから、予定していた配当も遅れることになる。

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