花王グループは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月後半から消毒液を従来比20倍以上増産できる体制を整えた。3月から政府の要請を受けており、まず医療機関・介護施設でのひっ迫した需要に対応していく模様。同社としては家庭向けの供給も増やしていきたい考え。
 これまで委託先で生産していたが、花王の和歌山工場を含む国内4工場でも生産していく。すでに行政から消毒液製造に関する許可を取得。生産拠点の拡大と並行して、新たな詰め替え容器を採用、容器の一部自製化なども進める。順調に稼働すれば4月後半から、これまでの20倍以上の増産が可能となるという。
 海外でも消毒液の生産を開始する予定だ。まず、ドイツで病院・施設向けに寄贈品の生産を行う。順次、他国でも生産を拡大する方針。

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