アンジェスは新型コロナウイルスに対するDNAワクチンの米国開発に向けて、米ブリッケル・バイオテックと共同開発する契約を結んだと発表した。ブリッケルはアンジェスの提携先である米バイカルと昨年合併したベンチャー企業。まず米国で臨床試験を行い、米国以外での開発や他社への導出なども検討する。

 アジェスのコロナワクチンは日本で臨床試験が進められてきたが、海外展開に向けた開発も始まる。ブリッケルと共同開発契約を結び、米国での臨床試験について検討を開始した。試験開始時期などは未定で、これから米国食品医薬品局(FDA)と協議して決めていく。

 日本で第1/2相臨床試験(P1/2)が進行中だが、米国でもP1/2の実施が必要になるとみている。両社とも自社の臨床開発部門を持たないベンチャー企業であるため、CRO(医薬品開発支援)などを活用しながら開発を進める方針。

 ブリッケルは、アンジェスがDNAワクチンの開発で提携してきたバイカルを昨年買収した企業。皮膚科疾患の医薬品開発に特化しており、同社が唯一開発している多汗症治療剤は、科研製薬が日本・アジアの権利を導入している。

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