12日の中央社会保険医療協議会総会で、臨床検査と医療機器の保険適用が了承された。6月に保険収載される。臨床検査薬では、新型コロナウイルス抗原とインフルエンザウイルス抗原を同時検出する検査キット「COVID-19 and Influenza A+B抗原コンボテスト『ニチレイバイオ』」(申請企業・ニチレイバイオサイエンス)が保険収載。鼻咽頭/鼻腔ぬぐい液から約15分でウイルス抗原を測定できる。保険点数600点。コロナとインフルの同時測定抗原検査キットとして初めて保険適用された診断薬。コロナ関連検査薬に対する特例で即日収載し、ニチレイが13日に発売した。

 このほか、全身性脂肪萎縮症の診断薬「Leptin ELISA『コスミック』」(コスミックコーポレーション、保険点数1000点)、クロウ・深瀬(POEMS)症候群の診断薬「VEGF ELISAキット『フジモト』」(藤本製薬、460点)、鳥関連過敏性肺炎の診断薬「イムノキャップ特異的IgG鳥」(サーモフィッシャーダイアグノスティックス、873点)も保険収載される。

 医療機器では閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の体内埋め込み型治療機器「Inspire UASシステム」(日本ライフライン、償還価格248万円)、吸入型抗菌薬「アリケイス吸入液」を投与するための専用ネブライザー「ラミラネブライザシステム」(インスメッド、技術料で評価)などが保険償還される。

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