富士フイルム和光純薬は8日、同社の全自動遺伝子解析装置「ミュータスワコーg1」専用の新型コロナウイルス検出試薬の販売を始めたと発表した。研究用で、保険適用の対象。検体入りの前処理チューブや試薬などを装填するだけで簡便かつ短時間でPCR検査を行える。医療機関での迅速検査の実現や検査作業者の負担軽減などに寄与する。

 PCR検査は一般的に核酸の抽出や増幅、検出までに4~6時間を要するが、販売した試薬を用いる装置はこれらの工程を全自動化でき、検査時間を約75分と大幅に縮められる。国立感染症研究所指定の既存のPCR検査と陽性・陰性の一致率はともに100%で、保険適用の対象となった。試薬は三重工場で作る。

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