第一三共が開発した抗がん剤「エンハーツ(開発コード・DSー8201)」が昨年、米国で新薬承認された。抗がん剤と、抗がん剤をがん細胞まで運ぶ抗体を結合したADC(抗体薬物複合体)製剤。買収でもライセンスでもなく、自分たちがゼロから作り上げた技術で生み出した新薬だ。最初の臨床試験開始からわずか4年あまりで承認取得にこぎ着けた。抗がん剤も抗体医薬も自社の開発経験がなかった第一三共が、この異例のスピードで開発に成功したのはなぜか。生みの親である研究者たちは、「運が良かったといわれるが、正直それは心外だ」「われわれにとって『DS-8201』は堅かった。明らかに医薬品になれるレベルのものだった」と振り返る。続きは本紙で

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