世界的に拡大する新型コロナウイルス感染症。それを背景としたサプライチェーンの分断や景気低迷などにより、2020年の自動車生産は前年比15~20%減と3年連続のマイナス成長が見込まれる。今年5月に就任した日本自動車部品工業会の尾堂真一会長(日本特殊陶業取締役会長)に、自動車部品業界の状況や工業会の取り組みを聞いた。

 - 会長就任の抱負をお願いします。

 「今回のコロナ禍はまったくの想定外であり、優先してその対応に取り組まなければいけない。自動車生産が落ち込み、部品メーカーが影響を受けているなか、自動車業界で立ち上げた助け合いプログラムをその方向性に沿って支えていくのが一つ。それと同時にこれまで培ってきたモノづくりの技術を残していかないといけない。また、グローバル化の方向性も見直す必要があるのではないか。コストダウンを目的とした一極集中で分断された時にどういった対応の仕方があるのか、リスク回避の意味で分散型に移さないといけないのではないか。分散型はコストアップが考えられるので、それに対応した新しいモノづくりのやり方も考えていく必要がある」

 - 今回は国境を越えて仕事をするのが非常に厳しい状況になりました。続きは本紙で

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