【上海=石田亮】日本の化学大手が人口約14億人を抱える中国の巨大市場の取り込みに動く。三菱ケミカルは、食品をテーマに事業部の壁を取り払った新たな市場開発拠点を来年に設ける。総合化学メーカーとして食品機能材、包装材料など多様な材料を提案し、中国の食の安全に貢献する。旭化成は近く現地に事業横断のマーケティング組織を立ち上げる予定のほか、AGCは多様化する需要に応えるため現地ラボを拡張した。中国では経済成長にともなう所得水準の向上、新型コロナ禍後の政府の内需刺激策もあり、食品や自動車などで消費者の高級志向が高まっている。日系化学各社は市場に密着した取り組みを加速させ、得意とする高機能材料を売り込む狙いだ。続きは本紙で

来年7月に竣工予定の三菱ケミカルのMTC食品パーク内装イメージ

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