日本製薬団体連合会と日本製薬工業協会は２０２１年度予算概算要求への要望を公表した。要望書は今週、与党自民党に渡した。新型コロナウイルスワクチンなどの生産設備の更新や維持費用の公的支援を求め、２１年４月の薬価の中間年改定についてはコロナ対応を巡る医療現場への多大な負担などを理由に慎重な対応を要請した。
内容はコロナワクチン・治療薬の研究開発強化、原薬設備整備の支援拡充、薬価の中間年改定、研究開発税制の維持・拡充、全ゲノム解析実行計画の迅速な推進、アジア医薬品・医療機器規制調和グランドデザインの推進、セルフメディケーションの推進の７項目。
コロナ対策に関連して、ワクチンや治療薬について平時から研究開発・生産・供給まで一貫戦略を立案・推進する感染症対策の司令塔の必要性を指摘。薬剤耐性菌対策ではサブスクリプションモデルや備蓄による事前買取り補償制度などの整備を求めた。
