旭化学工業(大阪市淀川区)は国内回帰を追い風に祖業である有機硫黄化合物の受託合成で攻勢をかける。同化合物の合成は臭気などをともなうため、環境規制が厳格化する中国では操業を停止するケースがとくに増加。日系メーカーではここ数年、国内調達を模索する傾向が強まっている。さらにコロナ禍により実際に中国からの供給がストップするケースもあり、その流れは加速しているという。同社にも中国から調達していた複数の日系メーカーから依頼が舞い込んでおり現在、培ってきたノウハウを生かし、安全かつ効率的な合成法を検討中。8月を目標に主力の福井工場(福井県坂井市)で1品目の量産体制を構築する方針だ。続きはこちら

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

エネルギー・素材の最新記事もっと見る