新型コロナの感染拡大による企業の業績悪化や投資心理の冷え込みが、ベンチャー市場にも影響を与えている。日本の化学企業としていち早く米国などに拠点を置き、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を運営する旭化成。森下隆ゼネラルマネジャーに新型コロナ下の方針を聞いた。
 
 - 新型コロナが与えたCVC活動への影響は。

 「ベンチャーキャピタル(VC)側からの要請もあり、ベンチャー企業が資金確保に走っている。われわれもこの間に複数の既存投資先に追加投資を行った。もちろん投資活動なのでファイナンシャルリターンや事業の進捗を精査したうえで追加投資に応じるかたちにしている」

 「この局面でCVCとして非常に大事なのは、投資先を資金面、事業を構築するうえでもサポートする姿勢だ。CVCは本業の業績が悪くなると投資から手を引く傾向があるが、われわれは2019~21年度で7500万ドル(約80億円)の投資予算に変更はなく、これまで同様に投資を続ける。この機会にCVCも選別が行われるはずで、われわれは『グッドコーポレートパートナー』というメッセージを強く打ち出している」

 - 新規投資の状況は。続きは本紙で

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