◇…長期ビジョンで昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)との経営統合で目指す姿を「世界で戦える会社」と示しました。

 「世界で戦える姿として導き出した私なりの答えが『コングロマリット(複合経営)・プレミアム』だ。欧米の会社に勝つには彼らの言う不可能を可能にすることで、統合新会社のポートフォリオではそれができる」

 「一つは成長事業のスケールだ。半導体材料の『エレクトロニクス』、自動車関連の『モビリティ』、再生医療の『ライフサイエンス』の成長3分野で売上高は約2300億円。これを2030年に6000億円規模に高める。半導体材料も数百億円の事業の集まりで、個々の成長戦略の積み上げで達成可能だ。半導体材料は売上高の約85%が世界3位以内であり、その存在感は市場平均以上に成長する武器になる」

 「もう一つが基盤事業のセラミックス、高分子、アルミだ。対面市場が明確な他の事業に対し、これら素材は色々な市場に出て行くことで個性が生きる『しみ出す事業』。昭和電工マテの川下事業と一緒になって成長事業を中心にしみ出す『出口』が社内に増えた。互いが刺激し合うことで川下の製品力が強まり、川中の素材側も鍛えられる。その相乗効果によってグループの総合力が高まる」

◇…成長事業への投資は。続きは本紙で

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