意外と知らないことに感心させられることが多々ある。例えば、この季節に欠かせない網戸は、外に対して右側を定位置にするのが基本だ。引き違い窓は左が外側、右が内側に付いているのがほとんど。網戸を左側に置き左の窓を動かすと、網戸と窓のサッシの間に隙間が生じ、そこから蚊などの虫が入ってくる▼さらに、暑い夜のエアコンの冷房や扇風機。人の体温は明け方近くが最も低く、つけっぱなしだと必要以上に体温が下がり風邪をひく。ましてや、お酒を飲んだ直後は体温が上がるが、その後は水分取り過ぎのため下がるから要注意。責任持って自分でスイッチをオフにしたりタイマーを設定できる程度に抑えたい▼最後に、毎日付けるマスクをポケットなどにしまう時は、口が付いた方を表にして折るのが正しい外し方とも。逆に折りがちだが、それだと外側に付着したウイルスに触れてしまう恐れがあるためらしい。蒸れやすい夏に一度外したマスクは捨てたいが、そんなにしょっちゅう換えられないので気を付けたい▼暑さが本番を迎えるなか、感染防止の戦いは続く。熱中症対策は大事だが、換気のため冷房を効かせたまま窓を開ける措置もとられる。例年の夏のような省エネ運動は期待できない。ちょっとした知識で色々なことから身を守る夏になりそうだ。(20・7・9)

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

精留塔の最新記事もっと見る