東ソーは新型コロナウイルス検査薬の承認を取得したと発表した。RNA(核酸)を直接増幅し、目的の核酸を光らせて検出する「TRC法」と呼ぶ測定原理を用いた。PCRと同じ位置付けのコロナ検査に使え、保険適用を認められた。検体の前処理を含めて約45分と短時間で感染の有無を判定できる利点がある。8月中旬に販売を始める予定。

 承認されたコロナ検査薬は東ソーの自動遺伝子検査装置「TRCReady-80」の専用試薬。鼻咽頭拭い液などの生体試料を検体に用いる。一度に8検体を全自動で検査できる。装置はすでに医療機関や検査施設に設置されているほか、新規の納入にも取り組み、コロナ検査の体制強化の需要に対応する。

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