東ソーは27日、新型コロナウイルス抗体検出用試薬2種の販売を開始すると発表した。研究用で、ウイルス感染後やワクチンの免疫獲得状態の把握などで使用を見込む。同社の装置と組み合わせることで1時間で最大240テストの測定ができる。

 販売を開始するのは、新型コロナのスパイクたんぱく質に対する抗体を検出できる研究用試薬2種。同社の全自動化学発光酵素免疫測定装置「AIA-CL2400」や同等機種で使用が可能。

 東ソーは2020年12月に、新型コロナのヌクレオカプシドたんぱく質に対する2種の抗体検出試薬を販売しており、今回の上市で抗体検出試薬を4種に拡充した。ウイルス感染後やワクチン接種後における免疫獲得状態の把握といった研究での貢献が期待される。

 新型コロナ抗体検出試薬は、横浜市立大学、関東化学と共同で開発した。生産は100%子会社の東ソー・エイアイエイ(富山市)が手がける。

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