東ソーは、クロロプレンゴム(CR)「スカイプレン」の能力増強について本格的な検討に入った。早ければ2024年度をめどに現状比5割前後増やす考えで、新設備の立地や投資額など事業採算性を検討している。CRは新興国の経済発展や医療用手袋向けをはじめとする新規用途の台頭で中長期的な需要成長が見込まれるほか、恒常的なタイトバランスを背景に安定調達に対する懸念もあり、その解消と成長の取り込みに向けた施策となる。来年度からの次期中期経営計画における設備投資の一環になるとみられる。
 南陽事業所(山口県周南市)で10月完工したデボトル増強により、同社のCR年産能力は従来比1割増の3万7000トン程度となっている。仮に5割増だと2万トン近く拡大し6万トン弱になる。15万トンのデンカ、7万トンの独アランセオに次ぐ世界で3番目の規模だ。続きは本紙で

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

経営の最新記事もっと見る