<展望2022トップインタビュー>

◆…今期は中計の最終年度です。総括すると。

 「自己資本比率が連結で60%、単体で70%を超え、財務指標は強化された。設備投資についても、基盤強化を掲げたコモディティ事業、機会があれば積極的に取り組んだスペシャリティ事業両面で実施し、1500億円の計画に基づいて実行した。予定外はコロナ禍で昨年は、クロール・アルカリ製品の需給バランスが変動し、当社はその恩恵もあり、3カ年の数値目標は達成できそうだが、スペシャリティ製品はコロナによる需要停滞の影響を少なからず受けた。収益性は悪くないものの、バイオ関連、歯科材料向けジルコニア粉末の数量回復力が足りず、ハイシリカゼオライトも半導体不足による自動車の減産が足踏みの要因となった。連続的な設備投資で増えた減価償却費の負担もあり、同事業に絞った数値目標は未達となりそうだ。研究・開発もコロナ禍で遅延気味。また、M&A(合併・買収)も簡単ではなかった。複数の候補があったものの、実力の2~3倍に高騰している印象。取得しても管理できなくては大損失につながりかねないので、慎重になった」

◆…2022年の景況感はどうみていますか。続きは本紙で

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